真夕は、仕事の傍ら生活能力の破綻した友人・蒔田の世話を甲斐甲斐しく焼いていた。
距離を置かねばと考えながら、
「俺が死ぬ時は真っ先に駆けつけて」と口癖のように縋る蒔田を突き放せずにいる。
しかし、ディナーデート中に彼氏・廉から海外転勤に付いて来て欲しいと懇願された真夕は
戸惑いつつも了承。
新しい生活の展望に浮き足立つ二人だったが、真夕の携帯には蒔田からのおびただしい不在着信が。
それを見た瞬間、真夕は廉に上手く理由を伝えられないまま蒔田の部屋へ向かってしまう。
恐る恐る合鍵で部屋を開けると、甘ったるい喘ぎ声が鼓膜を揺らした。
理解が追いつかないまま洗面所のドアを勢いよく開けると、見知らぬ女を愛撫する蒔田の姿が。
真夕は蒔田の頬を叩き、女を連れ込んだことを糾弾する。
しかし蒔田は、まるで彼女気取りだね、と動じる様子もなく言い放つ。
「真夕ちゃんは”旦那様”と”海外”に行くんでしょ。俺を捨てて。」
それは蒔田が知りえない、ディナーデート中の情報だった。
虚をつかれ、言葉を無くす真夕。
「…真っ先に駆けつけてくれるって、何度も言ったのに。約束…破るんだね?」
強引に伸びてきた蒔田の手に捕まれ、
真夕は抵抗虚しくベッドへ連れて行かれてしまい────…
引用元:DLsite
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